顎関節症・歯ぎしり・食いしばり
顎関節症について
顎関節症とは、「顎が痛い」「顎が鳴る」「顎が開けづらい」など、顎の機能に障害がある状態です。若い女性に特に多い病気です。
顎関節症の原因はいくつかあり、悪い噛み合わせ、顎関節への過剰な負担、ストレス、悪い生活習慣や姿勢などが組み合わされて起こります。
これらの症状は、あごの関節を構成する骨・筋肉(咬筋:こうきん・側頭筋など)・関節円板・靭帯などの異常によって生じます。タイプ別にⅠ型(筋肉の異常)、Ⅱ型(関節靭帯の異常)、Ⅲ型(関節円板の異常)、Ⅳ型(骨の異常)、Ⅴ型(どれにも当てはまらないもの)があり、タイプによって治療法が異なります。
顎関節症の治療のゴールは、「痛みなく」「十分に口が開く」ことです。「関節雑音」を手術で治療していた時代もありましたが、現在では症状が「関節雑音」だけの場合は治療の必要はないとされています。
顎関節症の治療
生活習慣の改善、顎の機能訓練、薬による痛み・炎症の緩和などを行います。症状が重い場合は外科的手術を行う場合があります。
顎の関節が痛い、音が鳴るなどの不快症状がある方はご相談下さい。
Ⅰ型
主にあごの筋肉(咬筋・側頭筋など)の「使いすぎ」が原因のいわゆる「筋肉痛」です。咬筋は頬、側頭筋はこめかみに痛みを生じるので、こめかみの痛みから「頭痛」と訴える患者さんもいます。これは、筋マッサージやあごの安静で治療します。
Ⅱ型
関節靭帯の異常で、簡単に言うと「あごのねんざ」です。無理に口を開けすぎたり、固いものを食べたり、歯ぎしりや食いしばりでも生じます。顎関節は耳の穴の直前にあるため「耳の痛み」と思い、耳鼻咽喉科を受診される患者さんもいます。あくびは控える、固いものは避ける、食事は小さくカットしてあまり大きく口を開けないでいいようにするなど、可能な限りあごを安静にして治療します。
Ⅲ型
関節円板の異常です。関節円板とは、上あごの骨と下あごの骨の間に存在する、クッションのような役割をする組織です。III型の患者さんは関節円板の位置がずれてしまっているため、口を開けると「カクカク」「ポキポキ」といった「関節雑音」を伴います。しかし、症状が「関節雑音」だけの場合は特に治療の必要はありません。一方で、関節円板のずれがひどくなると「関節雑音」が消失して「開口障害」が出現します。この場合、一般的にマウスピース治療を行いますが、効果が不十分な場合には、歯学部付属病院の顎関節専門外来などで、より専門的な治療を行うことがあります。
Ⅳ型
関節を構成する下顎骨の関節突起の変形によるものです。このタイプは症状だけでは診断困難です。そのため、顎関節症で来院された患者さんの診断は、まず、あごのレントゲンを撮影して骨の変形がないか調べるところからスタートします。変形した骨を元通りにすることは困難なので、「痛みなく」「十分に口が開く」ことを目標にマウスピース治療や開口訓練を行います。
顎関節症の原因
顎関節症の主な原因はかみ合わせの不具合による事がほとんどです。生まれつき噛み合わせが悪かったり、歯ぎしりや食いしばりによって歯が磨り減ってしまうむし歯や虫歯治療の際に高さの合わない金属やプラスチックの詰め物をした為にかみ合わせが合わなくなった場合、前後左右のかむ力が不均等になり筋肉のバランスが崩れ顎が移動しズレが生じます。 そして顎関節に過剰な負担がかかり、顎関節症の原因になります。
歯ぎしりについて
歯ぎしりはストレスが主な原因といわれています。歯ぎしりによって歯や顎に大きなダメージを与え、歯を失う原因にもつながります。 ストレスの多い現代社会では、ストレスをうまくコントロールするしかありません。
日本人の70%の方が歯ぎしりを経験していて、多くの人が自覚していないことが分かってきました。
歯ぎしりによって詰め物がかけたり、すり減ったり、さらに歯に強い力が加わると、歯が割れたりすることもあります。また、健康な歯であっても、歯ぎしりによって歯が揺れたりすることもあり、歯を失う原因になることも多いのです。
自分の時間を作ったり、趣味の時間を楽しんだりストレスとうまく付き合っていきましょう。
歯ぎしりの種類
グラインディング(歯ぎしり)
歯ぎしりの中でも最もたくさんの人にみられるのが「グラインディング」と呼ばれるものです。
これはギリギリと歯を擦り合わせる最も一般的で頻度の多い歯ぎしりで、回りの方に気づいてもらえることが多いものです。上下の歯を強く噛んだ状態で横に滑らせこすり合わせる動きをいい、最も歯にダメージを与える歯ぎしりで、歯の削れが大きく歯が擦り減って平らになるという特徴がみられます。
眠っている時に起こることが多いようですが、起きている時にしている人も少なからずいるようです。ただし、実際には音のしない歯ぎしりをする人もいるため気づかない場合もあるようです。
クレンチング
クレンチングは、食いしばりとか咬みしめとも言われています。
上下の歯をぐっと強い力で噛みこむことで、グラインディングと違い横にこすり合わせることはありません。
日中、力仕事の時に食いしばるように、寝ている時も同じように力が入ってしまう(クレンチング)行為で、音が出ないために自分で自覚している方は殆どいません。
よく見ると、クレンチングをしている人は頬の筋肉に力が入るため堅く膨らんで見えることがあります。
人は、1日の中で食事や話すことで上下の歯を咬み合わせるという行動は必然的に行っていますが、実際のところ上下の歯が咬み合っている時間は実質わずか5分から長くても20分程度といわれます。
普段無意識の時などは上下の歯はくっついているわけではなく少し隙間がありますね。これを安静位空隙といいます。
クレンチングがある人は、この20分の時間が大幅に増えさらに強い力が加えられていることになります。
タッピング
タッピングは、上下の歯をかちかちかちと噛み合わせるもので、比較的頻度の少ないタイプの歯ぎしりです。寒くて震えている時のような状態で、歯を小刻みにぶつけ(タッピング)小さな音を出します。
歯ぎしりのタイプは以上の3つに分類されますが、いつ歯ぎしりするのかによって「睡眠時ブラキシズム」と「覚醒時ブラキシズム」にも分けられます。
睡眠時ブラキシズムは言葉通り眠っている時に起こる歯ぎしりのことをさし眠っている時なので無意識に起こっていると考えられます。
一方、覚醒時ブラキシズムは、起きている時に起こる歯ぎしりのことで、いわゆる癖ということになります。
いずれにしてもあまり自覚がないのが歯ぎしりで、なかなかしないようにするのは厄介です。
歯ぎしりの治療
生活習慣の改善、顎の機能訓練、薬による痛み・炎症の緩和などを行います。症状が重い場合は外科的手術を行う場合があります。
顎の関節が痛い、音が鳴るなどの不快症状がある方はご相談下さい。
マウスピース
マウスピースを装着し、噛み合わせの調整を行い歯ぎしりの抑制と、歯と顎への負担を軽減します。
噛み合わせ治療
噛み合わせが悪いと歯に負担がかかっていたり、過度の歯ぎしりを引き起こしているケースがあります。噛み合わせを良くすることで、害のない歯ぎしりにすることが可能です。
咬筋ボツリヌス治療
咬筋ボツリヌス治療とは、ボツリヌストキシンから抽出されるタンパク質を、筋肉に注入することで緊張をほぐす治療です。
その結果、歯ぎしり・食いしばり・ガミースマイルなどを改善することができます。
咬筋(咬む筋肉)肥大による、歯ぎしり、食いしばり、顎の痛み、歯やマウスピースが割れる、頭痛、肩こり、首こり、顎関節症の原因を改善することができます。
また咬筋退縮による「小顔効果」も期待できます。張っていた咬筋(エラ)の箇所が収縮されることで、すっきりとしたフェイスラインが実現します。
使用製剤
韓国Hugel社 ボツリヌストキシン製剤
【Botulax (ボツラックス)】
KFDA(韓国食品医薬品安全庁)に医薬承認された効果と安全性の高い製剤です。
安心保証制度
【施術後1ヶ月以内なら追加注入無料】
当院の咬筋ボツリヌス治療は充実のアフターケアで安心です。
「効果が足りないかもと不満」ということがないように、2週間後に経過来院いただきます。
状態を診て効果が足りない場合は【無料】で追加注入する【タッチアップシステム】を行なっています。
今まで咬筋ボツリヌス治療に興味があるけど踏み出せなかった方や、過去に咬筋ボツリヌス治療を経験したけど効果がなく困った方は是非ご相談ください。
食いしばりについて
食いしばりとは上下の歯で強く噛み合わせる事です。通常は上下の歯が接しているのは食事の時だけです。
主な原因は歯ぎしりと同じくストレスなどの要因です。
食いしばりは顎の筋肉に過度な負担がかかる為、肩こり、頭痛、首のこりや耳鳴り、目の奥の痛み等のトラブルを引き起こすこともあります。
食いしばりの原因
奥歯ばかりで噛んで前歯を使わない
現代人は食べ物を小さく切って奥歯で噛む習慣が根付いてしまいました。
また、硬いものを噛むことも少なくなりました。
私達の目の前にある食べ物はどれも軟らかく調理され、前歯でかぶりついたり、引きちぎったりする必要がなくなったからです。その結果、奥歯ばかりで物を噛むために、奥歯の筋肉が常に緊張し、その緊張が脳にインプットされて、夜寝ている間にも奥歯で食いしばるという習慣がついてしまいました。
不正咬合(過蓋咬合・反対咬合・叢生・開咬)
「過蓋咬合」
下の前歯がほとんど見えないほど上の前歯が深く被さっている状態をいい、奥歯でしか物を噛もうとしないため、結果的に奥歯で強く食いしばります。
「反対咬合」
上の前歯よりも下の前歯が前に出た状態をいい、例えば右側が「反対咬合」である場合、一般的に右側ばかりで物を噛みます。そのため右側で食いしばるようになります。
「叢生」
歯並びが悪い状態をいい、歯のどの位置で物を噛んだらいいのかわからないという人に多く見られます。
「開咬」
前歯の噛み合わせが開いている状態をいい、奥歯を使ってしか食事ができません。不正咬合の場合、噛み合わせのずれが大きいほどずらして噛む必要があるために症状がひどくなる傾向にあります。
精神的要因・生活要因・家庭要因・職場要因
ストレス社会といわれる現在、職場や家庭など、どこにいても人間関係にまつわるストレスを抱えている人が大半です。これが食いしばりの原因になってしまいます。
またパソコン、スマホ、家事・・・何かに夢中になっている時、あなたは無意識に上下の歯で食いしばっていることがあります。
食いしばりの治療
生活習慣の改善、顎の機能訓練、薬による痛み・炎症の緩和などを行います。症状が重い場合は外科的手術を行う場合があります。
顎の関節が痛い、音が鳴るなどの不快症状がある方はご相談下さい。
マウスピース
マウスピースを装着し、噛み合わせの調整を行い歯ぎしりの抑制と、歯と顎への負担を軽減します。
噛み合わせ治療
噛み合わせが悪いと歯に負担がかかっていたり、過度の歯ぎしりを引き起こしているケースがあります。噛み合わせを良くすることで、害のない歯ぎしりにすることが可能です。
咬筋ボツリヌス治療
咬筋ボツリヌス治療とは、ボツリヌストキシンから抽出されるタンパク質を、筋肉に注入することで緊張をほぐす治療です。
その結果、歯ぎしり・食いしばり・ガミースマイルなどを改善することができます。
咬筋(咬む筋肉)肥大による、歯ぎしり、食いしばり、顎の痛み、歯やマウスピースが割れる、頭痛、肩こり、首こり、顎関節症の原因を改善することができます。
また咬筋退縮による「小顔効果」も期待できます。張っていた咬筋(エラ)の箇所が収縮されることで、すっきりとしたフェイスラインが実現します。
使用製剤
韓国Hugel社 ボツリヌストキシン製剤
【Botulax (ボツラックス)】
KFDA(韓国食品医薬品安全庁)に医薬承認された効果と安全性の高い製剤です。
安心保証制度
【施術後1ヶ月以内なら追加注入無料】
当院の咬筋ボツリヌス治療は充実のアフターケアで安心です。
「効果が足りないかもと不満」ということがないように、2週間後に経過来院いただきます。
状態を診て効果が足りない場合は【無料】で追加注入する【タッチアップシステム】を行なっています。
今まで咬筋ボツリヌス治療に興味があるけど踏み出せなかった方や、過去に咬筋ボツリヌス治療を経験したけど効果がなく困った方は是非ご相談ください。
いびき治療
当院のいびき治療は、ナイトレーズ【ライトウォーカーレーザー治療】を用いて治療を行っています。
ナイトレーズについて
いびきの原因の多くは、睡眠中に気道を塞いでしまう軟口蓋や口蓋垂といった「口腔粘膜組織」にあります。
切開することなく、口腔粘膜組織に「最新レーザー」を照射し、緩んだ組織を引き締めることで気道を広げ、いびきを改善する治療です。
レーザーをお口の中に照射し、熱エネルギーで緩んだ組織を引き締めると同時に、コラーゲンも生成されるため、口の中の引き締まった状態が続きます。
ナイトレーズの特徴
- 切らない
- 痛みをほとんど感じない
- 出血がない
など、負担の少ない治療方法です。また、治療直後から食事も可能です。
ナイトレーズを使用したいびき治療の流れ
-
Step01診察
診察を通じて、口の中の状態を確認します。
-
Step02照射
約20分かけて照射します。口の中を切る手術ではないので、出血がなく負担が少ないのが特徴です。
-
Step03帰宅
治療直後に消毒や薬を塗る必要もなく、普段通りの生活をしていただけます。アフターケアの必要もないので、気軽に治療していただけます。
最新レーザー Fotona社(ライトウォーカー)について
2波長搭載(エルビウムヤグレーザー/ネオジミウムヤグレーザー)の高性能最新レーザーのため、「いびき・無呼吸症候群治療」だけでなく、むし歯や歯周病の予防および、治療といった「歯科治療」にも使用することができます。また、口腔内の粘膜側からレーザーを照射することで、リフトアップ効果も期待できるため、画期的な「美容治療」もすることができ、幅広い治療も可能です。
「ライトウォーカー」を使用した治療メニューを豊富にご用意しております。